ラス・ミガスから始まるトレドのクリスマス。

トレドではいよいよクリスマスが始まる12月24日、お昼にラス・ミガス(スペイン語でパン屑、フランスパンの白い部分という意味)を気の合う友人と集まって一緒に食べる習慣があります。また、どのバルに行ってもビールを頼めば決まってタパスとしてこのラス・ミガスを出してくれます。この習慣はトレドのサンタ・テレサ地区から生まれたもので少しずつトレド全域に広がったと言われています。色々なレシピがありますがここでは Luci の家で何年も作られてきたオリジナルのラス・ミガスレシピをご紹介します。

材料(4人分)
– 前日に買ったちょっと固くなったフランスパン(さいの目に切っておきます。1本分)-
– 牛乳(パンを柔らかくするため)
– オリーブオイル(100cc)
– にんにく(5片)
– 塩(少々)
– スイートパプリカ(小さじ1)
– お好みの肉類(腸詰め、ベーコン、リブなど。Luci は前日からパプリカ・ニンニク・塩・オリーブオイルに漬け込んでおいた豚ヒレを使います。
– マスカット(お好みで。適量)

作り方
1. 午前中にさいの目に切ったパンを大きめの容器に入れ牛乳を少しずつかけ柔らかくしておきます。ただし、どっぷり浸らせず、形状を保ったままパンが柔らかくなる程度に。布をかぶせそのまま置いておきます。全体になじむように時々動かします。
2. 肉類を細かく切り、あらかじめ火を通しておきます。
3. にんにくはばらばらにし、薄皮をつけたまま包丁でたたき割ります。
4. フライパンにオリーブオイルをしき、ニンニクを炒めます。香りがしてきたらパプリカを入れ、油となじんだところでパンを投入します。塩で味付けをし、弱火でゆっくりこげ色をつけていき、最後に肉類を加えます。
5. お皿に盛り付けて切ったマスカットと混ぜながら食べます。

(前日の)パンが主役でこんなにごっつり存在感のある一品に!
是非一度お試しあれ!