強い日差しと建物の後ろのひんやりと落ち着いた日陰。古い路地と長い歴史を生きてきた建物、外壁を飾る色鮮やかな花々や木々の色合い。混ざり合う文化、香り。青空の下、小さな石畳の通りを歩きながら、何世紀もそこにある邸宅や教会、広場を眺めながら、私たちの五感はトレドのコントラストを敏感に感じ取ります。そして、それは食べ物においても。この街では、他では味わうことのない食の体験も楽しみの一つです。
ユダヤ人街の中心にあるレストラン «Víctor Sánchez-Beato (ビクトル・サンチェス・ベアト)» では現代の遊び心と伝統料理を見事に融合させた料理を楽しませてくれます。この地域は、スペイン国内でも最も価値のあるユダヤ人街として知られており、レストランまでの狭い路地には、昔ながらの建物が未だ建ち並びます。中でも、トレドに残る二つのシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)などは一見の価値があります(トランシト会堂、サンタ・マリア・ラ・ブランカ会堂)。ゆったりとした散策を楽しんだら、さぁレストランへ。
ここでは、日本を訪れた際に見た飲み屋のカウンターをヒントにした内装により、シェフ Víctor Sánchez-Beato (ビクトル・サンチェス・ベアト) が調理する姿を眺めながら、素材の味を生かし、昔ながらの調理法に新しいテクニックを加えた独創性の高い料理が味わえます。チーズやかりんの甘煮、魚介のマリネなどに魔法を加えるシェフは、カウンターからの料理に関するありとあらゆる質問にも丁寧に説明をしてくれ、食べるだけでなく、会話も弾む楽しいひとときを過ごせます。
トレドの旅の楽しみの一つとなるはず。お腹を空かせて、是非足を運んでみてください。